介護を理由に離職した場合、転職活動の準備や下調べもないまま仕事を辞めざるを得なかった人も少なくないのではないでしょうか
そんな方は失業保険を受給するときに、「特定の理由離職者」と認定してもらうと、早く失業給付金が受給できるといったメリットがあります
ただし、この制度を確実に利用するために、自分から動かなければいけないポイントがあります
今回は実際に特定理由受給者に認定されるまでの【実体験】も踏まえてご紹介します!

はぁ〜 介護に追われて仕事辞めちゃった
来月から収入0円か、、
これから介護費用がかかるしどうしよう、、

介護を理由に離職した場合、
失業保険を受給するまでの待機日数が短くなる
「特定理由離職者」になるのよ!
特定理由離職者にするメリットとは?
自己都合退職の場合に2ヶ月の受給制限がありますが、特定理由離職者になるとそれがなくなります!(7日間の待機期間はあります)
離職後も介護や自分の生活費で大変ですから、失業保険がすぐにもらえたら助かりますよね!
特定理由離職者の条件は?
「特定理由離職者」に認定されるケースはいくつかあり、主に妊娠、出産、育児により離職し受給期間の延長の措置を受けた人や、結婚や事業所の移転などで通勤が困難になったとき、父もしくは母の死亡、病気、ケガなどで扶養する為に離職した時、常に介護が必要になった時みたいな、家庭の事情が急変したことにより離職した者などなど、、
つまり、介護が理由で離職した人は「特定理由離職者」になる可能性があります
というのも、介護離職とは言っても全ての方が認定されるわけではないのです
ハローワークの担当者に「正当な理由のある自己都合離職」だとしっかり証明する必要があります
スムーズに特定理由離職者になる為の方法は?
まず、会社を辞める際に提出する「退職届」がある場合、退職理由の欄に必ず、「○○の介護のため」と明記してください
そうすると、退職後に発行される「離職票−2」の具体的事情記載欄に「○○の介護のため」と記載されます


実際の離職票の画像を撮り損ねてしまったので、上の画像のように書いてありました
そして、ハローワークでの手続きの際に、この書類を渡して無事終了と思いきや、それだけでは特定理由離職者と判断してもらえないんです
【体験談】特定理由離職者になる為に必要な書類
ここからは私の体験談になりますが、ハローワークへ行き、必要な書類も揃え、特定理由離職者として手続きが勝手に進むものと思っていましたが、淡々と自己都合退職の説明がされ、手続きが進んでいくではありませんか
待てよ、このままでは2ヶ月待ちになってしまうのでは?何か不備があったのだろうか??と焦りつつ、質問してみました。

離職票に自己都合退職(母親の介護のため)と書いてありますし、
特定理由離職者になりませんか?

窓口
あー、そうですか。。
そうしましたら、このような書類の提出が必要ですねぇ
これって、この制度を知らなかったら普通に2ヶ月待ってたってことでは??
必要な書類は2点あり、1つは介護が必要な人であるという医師の証明、もう一つは介護離職に至るまでの経過報告書の2点でした
この書類が揃って内容が認められれば、晴れて「特定理由離職者」となり、最短で失業給付が振り込まれることになります
離職票にしっかりと「介護のため」と記載されてても自動的に判断されるわけではないのです
看護(介護)証明書
こちらが介護が必要な人であるという医師の証明書です

こちらを介護が必要な人が通院している主治医の先生に渡して記入をしてもらいます
診断書と同じ扱いになるようで、3,300円料金がかかりました
退職に至るまでの経過書
こちらの書類は写真を撮り忘れてしまいましたが、A4サイズの用紙に、1.5cm幅くらいの線が引いてあるだけのシンプルなものでした
書く内容は窓口の人に教えてもらえますが、介護が必要になった経緯をそのまま書けば大抵問題ないそうです
書き方の例
○年前から○○が、○○の為に介護が必要になり、介護と仕事との両立を○年くらい続けてきました。兄弟がいないため、親族の協力も得ながらなんとかやってきたのですが、○か月前からさらに症状が悪化し、以前より介護に必要な時間も増え、仕事との両立が難しくなったため、○月○日をもって退職に至りました。退職後に介護施設を見学し、契約することができましたので、自分自身の就職も可能な状態になり、現在就職活動をしている状況です。
このくらいの内容を書いて提出し、問題なく受理されました
ハローワークはあくまでも仕事をする意思があり、積極的に探しているけれど、就職に至っていない人をサポートするところなので、念の為、就職する意思を示す最後の一文を入れています
まとめ
このように、ハローワークで自ら特定理由離職者になりますか?と確認をしないと自己都合退職者になってしまうので、要注意です
2ヶ月の受給制限期間が無くなり、早く失業給付を得ることで、少しでも収入の心配を減らしたいという方におすすめの制度になります
受給できる日数が伸びるわけではありませんので、働きながら介護ができるならそれに越したことはありません
仕事を辞めるのはもう少し我慢して、介護休業をうまく利用しつつ、仕事と介護の両立をやってみてからでも遅くありません
私が介護が始まってから介護休業を取得するまでの実体験を紹介していますので
ぜひこちらの記事を参考にしてみてください
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